HOME » 歯科矯正の種類と特徴 » マウスピース矯正

マウスピース矯正

女性や接客業の方からも人気が高いマウスピース矯正の特徴をまとめました。向いている人、メリット、デメリット、装着時間、費用の目安など。

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正では、ワイヤーやブラケットなどの従来の矯正装置を一切使わずに、理想の歯並びをつくることができます。最初に自分の口に合ったマウスピースを作成し、1日10~20時間ほど装着しながら、定期的に新しいマウスピースに代えることで少しづつ歯を移動させていきます。

装置が透明で目立たないうえに、取り外しができて衛生的、ワイヤー矯正より痛みが少ないことなどからも、女性を中心に人気の矯正法です。基本的には軽度の症状にしか行えませんが、最近では、ほとんどの症例に対応したマウスピース矯正を行う専門クリニックもあるようです。

こんな人におすすめ!

  • ワイヤー装置を付けるのに抵抗がある
  • より手軽に全体的な矯正がしたい
  • 周りにあまり気付かれたくない
  • 矯正中に虫歯にならないか心配
  • 矯正中の痛みを抑えたい
  • 金属アレルギーの人 など

マウスピース矯正のメリット・デメリット

メリット

  • 透明なので外から目立たない
  • 歯磨きや食事の際に取り外しができて衛生的
  • 歯の移動がゆるやかで痛みが少ない
  • 虫歯になりにくく、万が一できても治療が可能
  • 金属アレルギーの心配がない
  • 矯正と同時にホワイトニングもできる

デメリット

  • 比較的、軽度のデコボコ歯列にしか向かない
  • 装着を忘れたり、装着時間が短いと効果がない
  • マウスピースの取り外しの手間が必要
  • 食事のたびに外すため、なくしたり、置き忘れるケースも多い

マウスピース矯正の種類

マウスピースは大抵が透明なので、見た目は同じに見えますが、メーカーによって装着時間や交換頻度は変わってきます。中でも、代表的なマウスピースがこちらです。

インビザライン

  • 費用の目安:80~110万円

幅広い症例に対応した、世界中で使用される定番のマウスピース装置。1日の装着時間は20時間以上。初回に一括で装置を作り、10日~2週間おきに交換する。

クリアアライナー

  • 費用の目安:30~60万円

日本人の口に合わせて作られた、日本製のマウスピース。1日の装着時間は17時間以上。2週間ごとの交換の際は、毎回歯型をとって装置を作る必要がある。

DENマウスピース

  • 費用の目安:クリニックや症状によりけり

寝ている間に矯正ができることで話題の国産マウスピース。装着時間は1日8時間と短いものの、治療期間はその分長くなる。2週間ごとの歯形とり・装置の交換が必要。

マウスピース矯正の基礎知識

マウスピース矯正に痛みはある?

歯列矯正にはいくつかの方法がありますが、どんな方法であれ、強制的に歯に圧力をかけて動かしていくものですから、多少の痛みは伴うものです。ただ、マウスピース矯正の場合は、ワイヤー矯正や裏側矯正のように金属などのブラケットを取り付ける必要がないため、物理的に舌や口腔内に当たって痛みを生じることはありません。 初めてマウスピースを装着する時や、外したり着けたりするたびに、圧迫感を感じることはあるでしょうが、それほど気になるような痛みはないです。ただ、歯を矯正している間は少し歯がぐらつくようになっているので、食事の時にマウスピースを外して食べ物を噛んだ時に、違和感があったり少し痛みを感じることがあるかもしれません。

ワイヤー矯正などは常に歯が固定されているため、そういったぐらつきや不安定さを感じることはないので、これはマウスピース矯正特有の特徴といえます。どちらにしても、着け始めと脱着時に違和感や締め付けられるような圧迫感はありますが、痛みがひどいということはないです。

マウスピース矯正できない場合とは?

透明で目立ちにくく、金属アレルギーなどの症状も出ないマウスピース矯正はメリットばかりのように思えますが、マウスピース矯正に適さない場合もあります。

歯並びが極度に悪い場合や乱杭歯(らんくいば)などの場合

マウスピース矯正も年々進化を遂げていて、ほとんどの歯並びに適応できるようになっています。しかし、抜歯して矯正する場合や乱杭歯などのように歯の大きさが一定でなかったり、生える向きがバラバラで歯並びのガタガタが激しい場合はマウスピース矯正は難しいでしょう。可能だとしても、非常に長い期間がかかることから費用もかさんでしまうため、適しているとは言えません。どうしてもマウスピース矯正をしたい場合は、先に半年間ほどワイヤー矯正や裏側矯正で、ある程度歯並びを整えてからマウスピースでじっくり矯正するという方法もあります。

顎の骨が原因の場合

歯並びの悪さは歯そのものが傾いている場合だけでなく、顎の骨自体がゆがんでいる受け口などが原因のこともあります。あごの骨が原因の場合は、マウスピース矯正ではあまり効果が見られないので、先に外科手術などで顎の骨の位置を治してからの矯正となります。

マウスピース矯正に対応していない歯科医院もある

ワイヤー矯正などは古くから用いられている手法なので、ほとんどの歯科医院で施術に対応していますが、比較的新しいマウスピース矯正は未対応の歯科医院もあります。いつも通っている歯科医院でマウスピース矯正を行っていない場合は、対応しているクリニックなどを探すことから始めなければなりません。

マウスピース矯正は保険適用する?

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正などのほかの方法と費用相場はそれほど変わりませんが、歯並びの状態によって期間が長くなってしまうとそれだけ費用も増えてしまいます。外から見えにくいので日常生活にそれほど支障はなくとも、費用がかさむのは避けたいところですね。 歯の矯正は基本的に見た目を良くする目的なので保険適用にはならず自由診療となるため、すべて自己負担となり、なるべく安く済ませたいと思う方も多いでしょう。

厚生労働大臣が定める先天性異常の疾患や顎変形症であれば、歯列矯正でも保険適用されることがありますが、その場合でも矯正方法は一般的なワイヤー矯正であり、目立たない工夫をされたマウスピース矯正などは対象になりません。 できるだけ費用を抑えるためには、年に医療費が10万円以上かかった場合に税金が控除される医療控除の申請をすることをおすすめします。